先月思いついたアイディアで2回試作してみましたが、予想外の欠陥がつきまといます。現状調達可能な材料を使う限り、このアイディアではこの欠陥を解決不能と判断し、放棄することにしました。先月の特許出願のうちの1本がこれ。思いついたその日に出願というのはやはり無理があったようです(せっかくなので権利化の可能性は探ってみますが)。ソフトウェアとかならともかく、材料加工では、実際に物を扱ってみてはじめてわかる問題があるもので、特許出願先行では限界がありました。他の応用発明3件も気がかりです。20年王国は幻だったか、と不安がよぎります。でも、加工方法の変更を余儀なくされ、そこで直面した課題の解決策から別の特許出願に導かれるかもしれません。実製作が第一なのは当然ではありますが、アイディアと物理的・現実的制約、抽象と具象とは鶏と卵の関係でもあり、特許出願時の発明の抽象化の局面で新たな実施形態に気づくこともありますから、並行して進めるのは机上の空論とは言い切れない、と思っています。とにかく、考えつく限りのアイディアを検討し、あとは試行錯誤あるのみです。
[…] 先日放棄したアイディアですが、拾い上げることにしました。重大な欠陥があって、それが解決されたわけでもなく、依然として残っています。その欠陥がさほど問題とはならないような製品に切り替えることでの対処をもくろみます。 […]