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【特許】希望の定式化

葛飾区の都産技研にまた行ってきました。この城東支部だけでも5、6回目にはなるかと思います。本部は3回ほどですが、遠いのと、城東支部の方が敷居が低いのです。なごめる定食屋も近隣にあるし。

これまでと同じ表面粗さ測定と、はじめてのロックウェル硬さ測定です。3時間みっちり測りまくりました。でも、測定自体はできるけど、理解がおぼつかないのが困りものです。

工業すごいです。物のありとあらゆる特性を数値化する方法が標準化されています。

もっとも、それでは足りなくて、へんてこな尺度を定義してそれを測定するための方法をいちいち組み上げたりするわけですが、それは応用、組み合わせの段階の話であって、汎用的な物性については、え、こんなものまで、というほどいたれりつくせりで、共通のものさしが用意されています。その代表格がJISでありISOです。

物の性状やふるまい、物を測定する方法、物を比較したり定量的に記述したりする様式が徹底して客観的かつ明確に定式化されています。これが整備されていることで、誰でも一定のしかたで物を評価・加工したり、物についての情報を共有したりできます。

今日の測定で得られた数値をもとに明細書等を仕上げ、特許出願しました。表向きは14の発明の詰め合わせ、実際はもっとたくさん入ってます。ここ数年のとりくみの集大成ということになるのですが、実のところは、今となってはどうでもいい発明も多いのです。重要なのは最近の発明。

明細書作成の途上で、何度も絶望しかけましたが、何としても特許にしてやる、との一念で、考えつく限りのしかけを絞り出してつめこみました。もっとも、これで全部だと思っても、あとからさらに転がり出てくるから驚くんですけどね。

これまでの試行錯誤の積み上げで確立しつつある技術で、これから届くはずの材料を加工してできるであろう新しい製品、これが今の希望です。

そして、この特許出願は、この希望を定式化するものです。そのままでは茫漠とした希望を、具体的な手順や材料を開示することで共有するのです。それだけでなく、その希望が蹂躙されずに天寿をまっとうするための権利の芽をちりばめたものです。この権利化のために、多大な労力を費やして、材料や工程を定量的に記載し、定式化します。そして、独占権を得ることにとどまらず、みずからのなしとげたもののオリジナリティが公認されるということに向けて、この出願は放たれています。この出願そのものが、希望なのです。

カテゴリー: 技術 知財

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