日々ドキドキです。
去年5月、ふとした思い付きから、本業とはまったく別の日用品に関する特許出願を行い、その審査の結果を踏まえて書き足した2件目を11月に出願していました。その2件目に対する最初の拒絶理由通知書が、本日発送されました。なお、特許出願書類作成から拒絶理由通知書までの流れについては、こちらがわかりやすくて、おもしろく読めます。
新規性なし(同じ構成の発明が本願の出願以前に公開されている)という拒絶理由ですが、発明の趣旨はまったく別物なので、回避可能です。1件目は最初の拒絶理由通知書に応答して以降今のところ何もないですが、今回の引用文献(拒絶理由の根拠である、先に公開された技術文献で、多くは公開特許公報)を見ても、致命的な類似技術はないようで、うまくいきそうです。
中でも肝心の引用文献1が米国特許で、すでにかなり広い範囲にわたって調査されている様子です(国内出願だと審査にあたっての調査の範囲が日本国内であることが多いようで、引き合いに出される引用文献もほとんど日本国内の出願です)。これは米国出願しても権利化できそうな感触です。
本業の本命の本丸の特許出願でこれほど苦労してるのに、半ば片手間で出した専門外の出願が、こんなにすんなり進みそうだなんて、何とも皮肉な話です。こちらはシンプルな構造の日用品で、明細書等も本業の方ほど入り組んでないので、単純に比較はできませんけれど。
でも、これほどまで類似の発明がないということは、この発明は世の中から必要とされていないということでは、という疑念が頭をもたげてきます。私も毎日使ってる日用品に対するちょっとした改良発明なのですが、この発明は、初心者ならともかく、慣れればそんなに必要ないかも……ともうすうす感じてます。
せっかくここまできたので、結果が出るところまでは面倒見るつもりです。その後は、自社実施はできないので、売り込んでみて、その反応次第です。でも、ひょっとして夢のライセンス料生活もないとはいえません。イチかバチかのギャンブルですけれど、賭け金は少しで、途方もない時間とありったけの知力を賭けるギャンブルです。
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