やーやっと国際出願しました。今回も期限ぎりぎり、日付越えたら1年前の国内出願に乗っかれなくなるというタイミング。しかも1回出願した明細書の用語にくっつけたアルファベットの符号があちこちまちがってるのにあとから気づいて出し直し。この基礎になっている、7日に出願した国内出願からしてまちがってるので、厳密にはまずいんですが、用語自体は正しいので、これで拒絶されることはないでしょう。
元の国内出願はぶっといのですが、翻訳代がかさみすぎるので、不要な部分をばっさり削りました。この作業が思いのほかたいへんで、別の国際出願が公開済みなのでもう基本的には直せず、切り貼りしたりで難航しました。
あとは、中断していた国内出願の拒絶理由通知対応2件と、7日の出願の手続補正・スーパー早期審査請求と、それらに付随する雑務を片づければ、特許関連からは当面解放されるはず。
かつて編集をやっていた時には、校正を重ねるごとに他人の文章を何度も読むのがつらくてしょうがなかったのですが、自分の文章だと何回でも読めますし、読めば読むだけ完成度を上げられます。でも、元の出願での最初の発明、1年半前に出願した部分は、その後7回(以上)の出願のたびに読み直してきて、しかもその前の出願から引き継いでいる部分もあるので、数えきれない回数読み直しています。これだけ読んでると、さすがにうんざりしてきます。それももうそろそろひと山超えたようです。
特許対応の臨戦態勢はひとまず解除、明日からは別の戦時下です。仕事とも無関係の。
ただ、請求の範囲をこね回すのは楽しいです。発明のエッセンスを抽出し、無駄をそぎ落としていくのですが、その可能性があったか、と、数学の問題を解くような楽しさがあります。でもいちばんわくわくするのは、思いついたばかりのアイディアを明細書に書き起こしていく途上ですね。粘土をこねてかたちにしていくような感じ。これにくらべると、実際に物を加工してそのアイディアを最初に具現化するのも、アイディアの確認にすぎないのではないか、とさえ思えてきます。やはり、手を動かすことよりも、あれこれ考えをめぐらすことのほうが本領なのかもしれません。
ともあれ、自分の特許出願の記載を磨き上げることにだけはたいへん適性があるようです。まったくつぶしのきかせようのない適性です。
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