去年仕込んだタマが続々と来てます。目下の製品はこれで盤石ですが、先を見越してもう数件出願します。
今も明細書と図面の作成中ですが、何度も手直ししてます。ここはそれほどでもありませんが、以前やっていた写真のブログでは、繰返し文章をいじってました。自分の文章を、飴玉でもしゃぶるように味わいなおす作業で、どこか隠微なことをやっている気がしてうしろめたく、また人からも何度も更新するのは異常だというような言われ方でした。情報処理の早さが要求される時流では、文章を心ゆくまで彫琢するという習慣は廃れつつあるのかもしれません。
ところが、しばらく前に見た誰かの発言に、文章で何かを創作する人間の条件は、自分の文章を何度も読み返して推敲するのを苦にせず、むしろ楽しめることだ、というのがあって、明細書の作成は創作ではありませんけれど、ちょっと気が楽になりました。明細書作成にあまりにも時間をかけすぎていて、何をやってるんだという気にもなりますけれど、かつての写真のように、もはや採算ベースを離れた部分があるので、臆せず気のすむまで磨き抜くとします。
今回も、前の一連の明細書ほどではありませんが、第7の実施形態まで来て、大作明細書になりつつあります。かつて最初の写真の展示を行った時、もうこれを超える写真はできないのではないか、と思っていましたが、4年後にあっさりとそれを上回る個展を開けました。今回も、審決に到る一連の出願を超える発明はもうなしとげられないのでは、と思っていましたが、技術としても製品としても軽く上を行ってますし、特許出願の質としてもずっと向上しています。ここが能力の限界と思っても、意外に突破できるものです。
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