道具づくりで100か所弱のはんだづけ。電子工作は昔から得意な方ではないのですが、必要とあれば俄然やる気出します。
まず電線の皮むき。これまでカッターでちまちま外皮を切ってきて、数回程度ならそれで充分でした。でも100回となると専用工具を買うべき。一瞬でむけます。
とはいえより線だと1、2本切れることがあります。もっと高額品のほうがよかったかも。
より細くて+-1本ずつの電線を買いなおし。はんだごてにコントローラをかまして温度調整。コントローラは以前別の目的で買ったのですが、晴れて本来の用途で活躍です。いったんは失敗と思った買い物が敗者復活するとうれしいのは、単に節約からくる満足感でなく、また創意工夫がうまくいったからだけでもなく、みずからの来し方行く末を投影しているからかもしれません。
共晶はんだ。スズ63%鉛37%の昔ながらのはんだです。融点が184℃と比較的低温で、半溶融状態がほとんどなく、こてを離すとすぐに固化し、ぬれ性もいいので作業が楽、はがれにくい、と性能上はいいことづくめ。しかし環境問題から鉛フリーはんだが主流なのですが、画面上の以前買ったやつは融点230℃(実際にはもっと熱くなる)、土台への影響が心配です。そこで鉛入りに。でも作業中にもくもくと煙が出て、だいたいは焼けたヤニですが、気化した鉛も含まれます。
ところが3Mとかの防毒マスクの呼吸缶には鉛用がありません(水銀用はあり)。気休めに手持ちの有機ガス用の呼吸缶をちょっとつけてみますが、意味なさそうだし息苦しいのでやめます。
鉛害を知りながら鉛白を塗っていた明治期の遊女のような悲愴感に浸りつつ作業(大袈裟)。
30か所くらいくっつけたあたりでやり方を見つけ、そこそこきれいに仕上げられるようになりました。ところが、7割型すませたところで不具合に気づきました。4か所ごとに動作確認しながら進めていたのに、ここまでわからないなんて。回路設計を見直し、やむなく一部やりなおし。
続きは明日また電線を調達してから。チップ等の熱破壊は今のところないようなので、まあよしとします。
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