コニカミノルタ製分光放射照度計CL-500Aをしばらくお借りしてます。
光の色を測る機器です。USBでパソコンにつないで高度な測定ができますが、不調なので単体で。
遊びでモニタの分光分布図をとってみます。いずれも白ウィンドウを表示させたもの。まず2014年購入の当時まだ高価だった4Kモニタ、Dell UP2414Q。色温度は6500K。
シアンとイエローが疑似的な色再現であることがわかります。つまり、それらに相当する波長の光は表示できず、ブルーとグリーンのかけ合わせ・グリーンとレッドのかけ合わせで色覚細胞をだましているということです。3原色なので当たり前ですが。
IBM T221、2005年製の4Kモニタ。こちらは色温度の調整不可。当時としては破格の高性能で、新品では200万だか300万だかしたそうです。これは未使用のデッドストック品を、2013年頃にネットオークションで購入したもの。同型機が特許庁の審査部門でも使われていたという話があります。出願書類の図面の画像が連続階調の場合に、公報等では白黒2値化されるので、精細な表示のために高解像度モニタが必要ということだと思われます。弊社で導入したのも同様の理由でした。
でも時代なりのカラー特性。
往年の名機Eizo L997もありますが似たようなものなので省略。以前はモニタに張り込んだのですが、もうすっかりどうでもよくなりました。
分光放射照度計は別の目的でいろいろ試しました。
さて、 コニカミノルタといえば、いろいろ思い出します。
コニカがまだフィルムをつくっていた頃には、主にImpresa50でビューカメラ撮影をしていました。いいフィルムでした。フィルム現像もコニカ系に出してました。昭和天然色は新宿から沼袋に移転、その後は中村橋のコニカカラーイメージング。みんなずいぶん前に消滅しました。
4×5での撮影、原板ネガは定型はがきとだいたい同じサイズです。右下に逆像でフィルム銘が入っています。
こちらは160PS。フィルム銘が正像。
ミノルタのフラッシュメーターV型。ビューカメラ撮影時の露出測定に使ってました。今は出番がありませんが、電池を入れれば完動します。
写真をすっかりやめてしまった会社の製品に、写真とは縁遠くなった人間が今こうして相まみえています。写真というより、光と技術、そして見ることにずっと向きあってきたのだ、と今にして思います。
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