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【特許】また拒絶査定

新年早々、特許庁から拒絶査定食らっちゃいました。

インターネット出願ソフトの「発送」タブ画面のキャプチャ画像

特許庁からの書類が来ているとインターネット出願ソフトの挙動がいつもとちがうので、とたんにドキドキです。で、これ。一昨年11月末に出願した(審査請求を行った特許の本人出願としては)9件目で、12月に審判請求を行った8件目の出願とほぼ同じ発明ですが、明細書の内容に補足し、全体に磨き上げてあります。取下げやみなし取下げでなく拒絶査定になったのは、これで5件目です。

2019年1月現在、通常は、特許出願に特許されることができない理由がある場合、1回の出願に対して2回の拒絶理由通知書が発送されます。2回目を「最後の拒絶理由通知書」といい、これに出願人が応答しても拒絶理由が解消されなかった場合には拒絶査定が下ります。「拒絶理由通知書」というと何やら絶望的に響きますが、ギリギリまで広い範囲の特許を取ろうとすると、こういうせめぎあいの過程が必要なのです。一発特許査定はほとんどなくて、9割くらいの出願ではファーストアクションとして拒絶理由通知が来るとされています。

今回は1回目の拒絶理由通知に意見書と補正書を提出した段階だったので、もう1回拒絶理由通知書が来ると思ってました。ただ、その意見書で審査官の判断に対して真っ向から異を唱えていて、クレーム(発明の権利の範囲を定める中心部分)の大筋を変更していませんし、もっといえば、8件目の出願での意見書とだいたい同じ反論内容でしたから、最後の拒絶理由通知なしでいきなり拒絶査定になってもおかしくなかったのでした。そういうことはよくあるようです。

これまでの8件では同じ審査官でしたが、ずっと2回ずつ拒絶理由通知をもらっていたこともあり、もう1回拒絶理由通知が来るものと思ってました。でも、これだけ何度も基本的には同じ発明でやってきたのですから、無理もありません。8件目は審判のための捨て駒になっても、こちらの9件目で何とか、との期待も空しく、みすみす無駄死にさせてしまいました。これも審判請求しようと思えばできますけど、中身が大差ない出願の審判請求を2件やってもあまり意味がないので、今回はこのまま流します。ほぼ同じ内容で審判請求しているのですから、待ってくれてもよさそうにも思いますが、早期審査請求もしていましたから、制度上こういうことになるのでしょう。

ま、去年7月に出願したのもありますし、11月にも出願しましたし、そこから、分割出願といって、子孫を増やしていくこともできます。タマはまだ残ってますから、勝負はこれからです。

カテゴリー: 知財

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